こんな人におすすめ
- 子どもが発達障害をもっている
- 子どもの習い事を探している
- そろばんが気になっている
つ子どもの習い事探しってむずかしいですよね。子どもが発達障害をもっていると、どんな習い事が良いのか悩むことも多いのではないでしょうか?
発達障害をもつ子の中には、数をかぞえたり、計算をしたりする子が苦手な子もいます。
そんな子どもにおすすめなのが「そろばん」です。
「我が子もそろばんを習わせています!」
この記事では、発達障害をもつ子の習い事にそろばんがオススメな理由を解説します。
実際に習い始める前に注意しておいたほうが良いことなども一緒にお伝えしていきますね!
そろばんを習うことにはデメリットも少なからずあります。
実際に習い始める前には、そろばんのメリット・デメリットを知って習い事を選ぼうの記事も参考にしてみてください。
そろばんを習うデメリットは見逃せない!?メリットと共に解説【習い事を探す親は必見!】そろばんが発達障害をもつ子どもにおすすめな理由
そろばんが発達障害をもつ子どもにおすすめな理由・習うメリットは以下のとおりです。
- 数の概念が視覚化されて分かりやすい
- 計算の仕組みを視覚的に理解できる
- 算数の基礎が身につく
- ワーキングメモリーが向上する
- 実行機能が向上する
- 集中力が身につく
- 手先の運動を経験できる
「順番に解説しますね」
理由①:数の概念が視覚化されて分かりやすい
そろばんは、数の概念を視覚的に示してくれます。
発達障害をもつ子では、「視覚優位(聞くよりも見て理解することが得意)」という特性をもっている子も多いです。
そのため、言葉で説明されて分からなくても、そろばんのように視覚的に数概念が示されることで理解が進む場合があります。
理由②:計算の仕組みを視覚的に理解できる
そろばんは、上記の動画のように計算の仕組みが視覚的に示されます。
「3+5=」のような計算も、実際にそろばんの玉を動かすことで、視覚情報として計算の仕組みを把握することができるわけですね。
また、パターン的に物事を把握することが得意な子も多いので、そろばんのように一定のルールに従って計算するやり方が分かりやすく感じる子もいます。
「頭の中でそろばんを思い浮かべて計算する子も多いみたいです」
理由③:算数の基礎が身につく
算数の基礎といえば、以下の2点ですよね。
- 数をかぞえる
- 計算ができる
通常、小学1年生になるころには、30くらいまではスムーズにかぞえることができ、指を使って簡単な足し算ができるようになっている子がほとんどです。
でも、発達障害をもつ子の中には、数概念の育ちがゆっくりな子も多いですよね。
通常のそろばんの操作がまだ難しい子でも、以下のツイートのようなそろばんを遊び感覚で使いながら数概念を育んでいる子もいるようです。
100玉そろばんとの相性が良いです✨ pic.twitter.com/XuKlcIoBkj
— すらぷり(発達障害・特別支援対応の無料学習プリント) (@surapuri_) May 17, 2023
理由④:ワーキングメモリーが向上する
以下のようなイメージをもっている人も多いのではないでしょうか?
そろばん=暗算が上達する
近年、そろばんに注目する研究者も増えており、「脳科学×そろばん」の研究が散見されるようになってきています。
例えば、Royらが2020年に発表した論文では、「そろばんトレーニングはワーキングメモリーを向上させる可能性がある」と結論づけています。
この研究は、障害をもたない子どもが対象だったため単純に当てはめられないかもしませんが、そろばんの効果が客観的に示されているのは心強いですよね。
理由⑤:実行機能が向上する
上記同様に、Wangらが2017年に発表した論文では「そろばんトレーニングは実行機能を向上させる可能性がある」と結論づけています。
実行機能=自己コントロールに関与する一連の認知能力
この研究の対象も定型発達児なので単純には当てはめられませんが、自己コントロールに苦手さをもつ発達障害児も少なくないので、療育的にも良い効果が得られるのかもしれないですね。
「そろばん×脳科学については、以下の記事で詳しく紹介しています」
理由⑥:集中力が身につく
そろばんは計算するためには、集中を保って取り組む必要があります。
最初はすぐに注意がそれてしまって難しいかもしれませんが、少しずつ集中する時間も延びてくると思います。
最初は1問分の集中から始めて、徐々に2問、3問…と集中を持続する時間を増やしていきましょう。
理由⑦:手先の運動を経験できる
そろばんを扱うためには、手先の細かな操作やほどよい力加減などが必要です。
こういった手先の運動を経験できるのもそろばんの良いところだと思います。
特に、力のコントロールが苦手な子には、「ほどよい力」で物を扱う良い練習になるかもしれませんね。
「息子も最初はイライラしていましたが、徐々に上手になりました」
そろばん教室が発達障害をもつ子どもに向かないケース
そろばんを教室で習わせようと思っても、以下のようなケースではうまくいかないこともあるかもしれません。
- 集団で学ぶことが苦手な子
- 手先が不器用
- 教室によっては断られる
「順番に解説していきますね」
ケース①:集団で学ぶことが苦手な子
発達障害をもつ子の中には、相手のペースに合わせて行動することが苦手な子も多いですよね。
マイペースさゆえに、集団の中での学習がうまくいかない子も少なくありません。
こういった子でも、個別に関わってあげるとスムーズに学べることもあるので、指導形態は子どもの特性に合ったものを選びたいですね。
ケース②:手先が不器用
手先がかなり不器用な子は、そろばんを扱うことに苦労しすぎてしまうかもしれません。
誰でも最初は操作に苦労するとは思いますが、協調運動障害などがあると本人の努力だけではどうにもならない場合もあります。
場合によっては、本人に合った習い事を再検討しても良いかもしれないですね。
「本人にとって難しすぎるのは大変だと思うので…」
ケース③:教室によっては断られる
最近はだいぶ減ってきましたが、発達障害があることで入級を断られる教室もあります。
断られると少しショックを受けてしまうかもしれませんが、そういった教室に無理やり入っても良いことはありません。
ちゃんとあたたかく迎え入れてくれて、しっかり配慮してくれるような教室を選びたいですね。
「近所にそういった教室がない場合には、オンライン教室を検討してみましょう」
以下のオンラインそろばん教室では、以下のように発達障害をもつ子に対して以下のコメントを掲載しています。
障がい・既往症をお持ちのお子さま、特別支援の対象となるお子さまに関しては、特別に個別授業を組んでいる方もおりますのでご相談ください。
よみかきそろばんくらぶ
「上記のように理解のある教室もありますので、一度無料体験をうけて相談してみましょう」
そろばんを発達障害をもつ子が習う際の注意点
そろばんを発達障害をもつ子が習う際に、以下の点は注意しておきましょう。
- 本人が「できる」ところから始める
- 教室の先生に配慮をお願いする
- 慣れた環境で学習する
「順番に解説しますね」
注意点①:本人が「できる」ところから始める
発達障害をもつ子の中には、失敗に敏感に反応する子も少なくありません。
なので、最初のうちは本人が「できる」と感じられるレベルのものを繰り返すなどして、自信をつけてあげると良いと思います。
慣れて「楽しい」と感じられるようになってくれば、上のレベルに挑戦するための力もわいてくるはずです。
注意点②:教室の先生に配慮をお願いする
個人的には、発達障害があることや、レッスン中にしてほしい配慮などは最初のうちに伝えておくのが良いと思います。
可能な限り、スタートをスムーズに切れると継続しやすいです。
無料体験の時点で伝えておくと、どのくらいの配慮をしてもらえるのかを見たうえで、実際に入級するか決めることもできますしね。
注意点③:慣れた環境で学習する
発達障害をもつ子の中には、場所が変わると実力を発揮しきれない子も多いです。
慣れた環境でリラックスしながら学んだ方が、効率よく学べる子も少なくありません。
その点では、オンラインで自宅から受講できるそろばん教室などは利用しやすい子が多いかもしれないですね。
「我が家もオンラインそろばん教室を利用しています」
発達障害をもつ子どもにおすすめのそろばん教室
発達障害をもつ子どもにおすすめのオンラインそろばん教室は以下の3つです。
- よみかきそろばんくらぶ
- まなぶてらす
- しちど式オンライン
「順番に紹介しますね」
おすすめ①:よみかきそろばんくらぶ
よみかきそろばんくらぶは、全国どこからでもオンラインで受講できるそろばん教室です。
料金(税込) | ・グループ個別コース:月4,400円 ・セミ個別コース:月8,800円 ・完全個別コース:月18,700円 ・事務費:月1,100円 ※そろばん代、教材費、検定料が別途必要 |
入会金 | 11,000円 |
対象年齢 | 3歳以上 |
授業時間 | ・幼児クラス:40分 ・小学生以上クラス:50分 |
頻度 | 月3回+特別講座月2回 |
使用端末 | パソコン、スマホ、タブレット |
使用アプリ | Zoom |
体験 | 無料体験あり |
実際によみかきそろばんくらぶの無料体験をやって感じたメリット・デメリットは以下のとおり。
メリット
- 指導が丁寧で分かりやすい
- 各種検定試験も受けられる
- 送迎不要
- 土曜日も受講できる
- 振替もネットで簡単
デメリット
- オンライン環境の準備が必要
- オンラインで飽きる子は不向き
「グループ個別コース:4,400円」といっても、最大4名の生徒が同時にアクセスしているだけで、進め方は一人ひとり個別に違います。
なので、一人の子が問題に取り組んでいる間に、先生が他の子に指導をするという形でレッスンが進みます。
「集団指導が苦手な子でも安心して受けられますよ」
無料で体験レッスン!
おすすめ②:いしど式そろばん
いしど式オンラインでは、実際に教室に行っての受講とオンライン受講の両方をやっています。
いしど式そろばん(オンライン)の概要は以下のとおり。
料金(税込) | ・月4回:月8,800円 ・月8回:月13,200円 ※そろばん代、教材費、検定料が別途必要 |
入会金 | 5,500円 |
対象年齢 | 不問 |
授業時間 | 1回40分 |
頻度 | 月4回または月8回 |
使用端末 | パソコン、スマホ、タブレット |
使用アプリ | Zoom |
体験 | 無料体験あり |
実際にいしど式オンラインの特徴は以下のとおり。
メリット
- ポジティブな声かけが多い
- 「とうめいそろばん」の暗算指導
- 検定試験もweb上で受けられる
- 年齢制限がない
デメリット
- オプションでの追加が多い
デメリットであげた「追加料金」には以下のようなものがあります。
- タブレット学習(いしど式アプリ):5,980円
- 検定用の教本:1,500円 など
実際に使っている人の口コミをみると、アプリも教材も評判は良いようです。
「充実した指導を受けたい人は良いかも!」
無料体験を実施中!
おすすめ③:まなぶてらす
まなぶてらすは小・中・高校生向けのオンライン家庭教師サービスです。
あまり知られてはいないですが、そろばんを教えてくれる講師も充実していますよ!
料金(税込) | ・ライトプラン:月3,300円 ・スタートプラン:月6,600円 ・スタートプランプラス:月8,250円 ・バリュープラン:月13,200円 ※さらに上位のプランもあります |
入会金 | なし |
対象年齢 | 小学生以上 |
授業時間 | 1回30~60分※講師による |
頻度 | 自由に組み合わせ可能 |
使用端末 | パソコン、スマホ、タブレット |
使用アプリ | Zoom |
体験 | 無料体験あり |
まなぶてらすは、「1ポイント=1.1円」でポイントを購入してレッスンに使用していく制度になっています。
例えば、ライトプラン(月3,300円)では3,200ポイントが付与されます。
そろばんは1回2,000~2,400ポイントでレッスンを受けられるので、月1回受けられる計算になりますね。
「毎週レッスンを受けたい場合にはベーシックプラン(月9,900円)がおすすめ」
実際にまなぶてらすを利用してみて感じたメリット・デメリットは以下のとおり。
メリット
- マンツーマン指導で安心
- 講師は自由に変更できる
- ポイントは単発購入が可能
デメリット
- 講師に当たりはずれあり
- ポイント制が分かりにくい
- ポイントが余る
「マンツーマン指導でこの料金は安いですね!」
デメリットの「講師に当たりはずれがある」という口コミがありましたが、私が体験授業をお願いしたときにはとても良い先生でしたよ。
万が一、相性が悪い先生だった場合には、しれっと次の機会に他の講師に予約を入れればよいだけ。面倒な講師変更のための手続きは必要ないのはうれしいですね。
無料体験もあり!
実際に発達障害をもつ息子にそろばんを習わせてみた
実際に発達障害をもつ息子にそろばんを習わせている感想を紹介しますね。
教室での集団指導はダメだった
息子も最初は教室に通うタイプのそろばん教室で習い始めました。
でも、周囲の雑音で集中が途切れてしまったり、うまくいかないイライラから教室を飛び出してしまったりと上手くなじめませんでした。
オンラインは本人も集中しやすいみたい
そこで、たまたまネットサーフィンをしていて見つけたオンライン教室「よみかきそろばんくらぶ」を利用してみることにしました。
オンラインなので、自宅でリラックスして受けることができますし、周囲の雑音も気になりません。
今は楽しそうにパソコン画面を見ながら、毎週レッスンを受けていますよ。
「合うところが見つかって良かったです」
そろばんをパチパチする感覚は好き
最初はそろばんの音自体がイヤなのかな?と思ったんですよね。教室での授業が始まると、すぐにイヤそうな顔をしていたので…。
でも、実際にはそろばんを弾く音自体は本院は好きだったよう。
静かな部屋で、自分のペースで弾く玉の音なら、リラックスできるような感覚のようです。
そろばんを発達障害をもつ子どもに習わせる際によくある質問
そろばんを発達障害をもつ子どもに習わせる際によくある以下の質問にこたえます。
- 先生にどんな配慮をお願いすればいいの?
- 授業についていけなくなったらどうしよう..?
- 子どもに合うか確かめる方法は?
「順番にお答えしますね」
質問①:先生にどんな配慮をお願いすればいいの?
先生に配慮をお願いするときには、以下のようなことを伝えておくと良いと思います。
- 苦手なこと
- 困ったときの様子
- 助けてあげて欲しいときの様子
スムーズにレッスンを始められるように、事前に伝えおくと良いかもしれません。
質問②:授業についていけなくなったらどうしよう..?
多くのそろばん教室で「習熟度別」のレッスンを採用しています。
「〇歳だから〇〇の課題をやる」など年齢で区切られていないので、基本的には授業についていけないという事態にはなりにくいです。
本記事で紹介したオンライン教室はほぼ個別でのレッスンとなるため、本人の習得状況に合わせて教えてくれますよ!
質問③:子どもに合った教室を選ぶコツは?
子どもに合うか確かめるには「無料体験レッスン」が良いと思います。
実際に体験しつつ、発達障害の特性への配慮を相談してみましょう。
よみかきそろばんくらぶ | いしど式オンライン | まなぶてらす | |
料金(税込) | ・グループ個別コース:月4,400円 ・セミ個別コース:月8,800円 ・完全個別コース:月18,700円 ・事務費:月1,100円 ※そろばん代、教材費、検定料が別途必要 | ・月4回:月8,800円 ・月8回:月13,200円 ※そろばん代、教材費、検定料が別途必要 | ・ライトプラン:月3,300円 ・スタートプラン:月6,600円 ・スタートプランプラス:月8,250円 ・バリュープラン:月13,200円 ※さらに上位のプランもあります |
入会金 | 11,000円 | 5,500円 | なし |
対象年齢 | 3歳以上 | 不問 | 小学生以上 |
授業時間 | ・幼児クラス:40分・小学生以上クラス:50分 | 1回40分 | 1回30~60分※講師による |
頻度 | 月3回+特別講座月2回 | 月4回または月8回 | 自由に組み合わせ可能 |
無料体験 | 無料体験あり | 無料体験あり | 講師による |
おすすめ度 |
「我が子はよみかきそろばんくらぶにお世話になっています」
まとめ:そろばんは発達障害をもつ子どもにもおすすめ!
というわけで、発達障害をもつ子にそろばんがオススメな理由を解説しました。
おすすめな理由をまとめます。
- 数の概念が視覚化されて分かりやすい
- 計算の仕組みを視覚的に理解できる
- 算数の基礎が身につく
- ワーキングメモリーが向上する
- 実行機能が向上する
- 集中力が身につく
- 手先の運動を経験できる
発達障害をもつ子どもにも、そろばんを習うメリットは多くあります。
場合によっては、特性に配慮してもらえるとスムーズに学べると思います。
「オンライン教室」などの選択肢も含めて、まずは無料体験で試してみましょう!